愛の宅配便

ピンポーン。

ドアに手をかけた…
そのとき、ドアの向こうの携帯が鳴り始めた。

実家からの荷物を持った配達員の携帯から、だ。

先に出てくれてもいいのになー。
と思いながら、印鑑を片手にドアを開ける。


あぁ。すみません。

私の目に飛び込んできたのは、
私宛ての荷物で、思いっきり両手がふさがっている
配達員のおじさんの姿だった。(あわわわ)


差し出された紙に印を押し、
その紙と引き換えに、ちょっぴり重い荷物を受け取った。

その間、ずっと…
おじさんの携帯は鳴りっぱなし。(超気まずい)


そう。そして…
私がドアを閉めるのと、ほぼ同時に
おじさんの携帯も鳴り止んだのだ。



…わ、悪いのは私かぃ?