リアリティ・バイツ

先日、自分でも驚くほど気分がフラットな、これぞ無。と感じる瞬間があった。
特別楽しくもなく、悲しくもなく寂しくもなく、気にかかることも特にない。そんな時間は、本当に珍しい。
せっかくだから、そのまま…まったり過ごそうと思うも、なんだか静かに本を読む気にもなれず。かといってCDだけ聴いているのも物足りない。さて、どうしたものか…。

そんなとき、ふと映画を観ようと思った。
で、手にしたのは以前購入したっきりになっていた『リアリティ・バイツ』


うん。これ、ね?凄くイイ!

現代の日本を象徴しているというか、以前のアメリカが舞台でありながら、すんなり観れる。というのが面白い。
20代前半〜半ばの若者、必見!


恐らく、今…多くの若者が抱えているであろう心の葛藤やら身近に潜む問題・常識なんかが、全てこの映画には凝縮されていて、そーいう点がまた共感を呼ぶと思う。

三枚目俳優というイメージしかなかったベン・スティラーの才能を再認識する(監督と俳優、どちらもイケます)とともに、「そーでもしないと、このご時世…生きていけないんだよ」的ストーリーが背中を押してくれたり、逆に更なるアイデンティティの誇示に目覚めたり…と色んな意味で、いっぱい詰まっている作品です。


もちろん、ストーリー的にあまり興味ない。っていう方もいらっしゃるとは思いますが。そーいった場合でも、使われている音楽は申し分ない素敵洋楽が揃っておりますので、意外に楽しると思いますよ?(相乗効果)




あと…興味深い点は、
この映画をまた数年後に観返したとき、自分がどう捉えるようになっているかな?ってこと。


こーいう時代もあったな。と懐かしく思うか、まだまだ共鳴し続けているか。


ティーンの学園モノとは違った青春映画が、ここにあります。






個人的に、本作品のCUTEなウィノナ・ライダーの影響を受け、やっぱり髪は伸ばさない方向で。とかいう
「あ。え、えーっと。でも、君…根本的に元が違うんだけどね?」っていう現実を一切無視した(これぞ正に、リアリティ・バイツ!)衝動に駆られたことは、ここだけの話です。


そうそう。レディーたちの楽しみ、若きイーサン・ホークにも、うっとりですわよ!!(はい、ここ重要です!)