FLY HIGH

後輩(帰国子女)と話しているとき、卓上カレンダーを指しながら
「この暦に…」(こ、て!)
という言葉が、私の口からナチュラルに飛び出し
とっさに心臓が止まりかけました。(わ、私。今…なんて?)


ま、まぁ。
空気の読める後輩のおかげで、その衝撃は僅か1.5秒の沈黙に凝縮されておりましたが。
が…


「うわぁ。す、スマートに訂正しなきゃ!」と焦る私にとっては、その一瞬の間(いっそ、気のせいであってほしい)さえ命取りに感じられ…。
急いで何事もなかったように、その直後の会話で『カレンダー』という言葉に置き換えよう(「さっきの発言は忘れて!っていうか、あれ?多分…聞き間違いじゃないかな?それ。」的に)と思い、
再びその話題を強調することにしました。


「いやー、それにしても。この、こ(!)…よ・み…


…暫し呆然。(心の中がぽっかり。脳と口は、別の生き物...)



うん。なぜ、そっちを二度も強調しちゃうか、ね?私…(あわわわわ)



とりあえず、もうフォローのしようがないと判断し
逆に、今度は…和を愛する大和撫子として、そのまま
「え?なにか?」という態度を貫くことにしました。(わー、なにそれ!)


えぇ。『古風な女性』というより、単に『年齢詐称疑惑が浮上する』線が濃厚だと思います。
(おばあちゃん子気質が、こんなところで足を引っ張るとは…)